コアラの未来

30年後の野生のコアラ

 

 

野生のコアラが生息しているオーストラリアですが、国内でコアラの生息地を保護するという法律はありません。野生のコアラが多く生息しているのはクィーンズランド州・ビクトリア州・西オーストラリア州・ニューサウスウェールズ州の4つの州です。この4つの州では保護法がありますが国レベルでは保護されていないのが現状です。2003年には10万頭いたコアラが現在約5万頭まで激減しているという発表がありました。

コアラが激減した原因
オーストラリアは世界の中でも最も高い割合で土地開発が行われています。現在までにコアラの生息地の80%が開発されてきました。
人間が移住し農場や住宅地、商業施設や工場などの建設のために森林が次々と伐採されました。コアラの主食のユーカリの森を伐採することでコアラ以外の野生動物にも影響があります。生息地が減り、人間による危害が与えられ、交通事故も増え、ペットの犬や猫に襲われることも増えました。交通事故やペットの犬による襲撃により毎年4000頭以上のコアラが命を落としています。少なくなった森にコアラは密集し『過密化』により食料や縄張りをめぐり仲間同士での闘争が増えました。これらのストレスにより病気に感染しやすくなりました。

2008年3月オーストラリアのシンボルともいえるカンガルーが大量に駆除されました。増えすぎたカンガルーは大量に駆除され同じく国のシンボルであるコアラは絶滅の危機に瀕しているのです。これは身勝手な人間が引き起こしたものです。

コアラは動物園に行けば見られるかもしれませんが、森の中で自由に動き回るコアラが絶滅したらとても悲しいことです。このままコアラの森を破壊したら30年後には二度と野生のコアラを見られなくなってしまうかもしれません。




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